2016年2月23日火曜日

「ポスドク」からの昇進

多くのポスドクは、最終的に研究室の主催者[=ボス=Principal investigator (PI)]を目指します。
 ポスドクからの昇進は、以下の3種類に大別されます。

1.PIではない(つまりnon-PIの)大学教員(助教、講師、准教授など)
2.PIである大学教員(助教、講師、准教授など)
3.理化学研究所などの公的研究機関のPI

もっともポストの数が多く一般的なのが1番です。この場合はPIであるボスが他にいますので、non-PIの大学教員は研究室の中でボスと学生の間を取り持つ中間管理職的な立場になります。その中でもっとも下っ端の助教でも、ポスドクと比べると給与や雇用安定性が高い傾向にあります。多くの人は、この立場からいつかPIになることを夢見ています。
 次に多いのが2番、次いで3番です。これらのポストは、自分自身がPIであり、研究室のボスになりますので、まさに自分の研究室をもつことになります。
 多くのポスドクは最終的に2番または3番のPIになることを夢見ています。

尚、一般的にPIになると給与や雇用安定性は高まる傾向がありますが、必ずしも同じ役職名のnon-PIより高いとは限りません。「PIとnon-PIの違い」は、まさに「ボスか否かの違い」です。基本的に、ボスになると研究方針や人事など、全ての決定権が得られます。ポスドクになる人の多くは「自由」を得るために、PIになりたいのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿