2016年10月28日金曜日

卓越研究員事業(Leading Initiative for Excellent Young Researchers(LEADER))


優秀な若手研究者に、安定かつ独立した研究をさせるという趣旨。

研究者は、事前に各研究機関から提示されたポストに応募する。
ポスト一覧に掲げるポストのうち、推薦が必要なポストについては、ポストを提示した機関の推薦を受けることが必要。
研究機関は一つのポストに対して複数の推薦が可能。
推薦が必要なポストに応募する場合、研究者は応募前に希望する研究機関の推薦を受けていないと、たとえ文科省の選抜を抜けても当該研究機関と雇用契約が結べないので、必ず推薦を受けてから応募する。

応募時期: 4月上旬から5月上旬
応募翌年度の4月1日時点で40歳未満。つまり年度で考えて応募時期までに誕生日が来ない人(大部分の人)は、38歳での応募がラストチャンスなので要注意。

研究費として1-2年目 600万円/年(人文科学は400万)
研究環境整備費として1-2年目 300万円/年(人文科学は200万)、3-5年目 200万
が国から支給される。

給与は研究機関から。
つまり研究機関にとってのメリットは、5年間で2400万円(人文科学は1800万円)が国から支給されること。
デメリットは卓越研究員に環境を提供し、独立した研究をさせるためのコスト。
研究機関にとってはひとまず国から資金の支給のある5年間、応募者にテニュアトラックをさせるには丁度いいだろう。

応募者のメリット

[無期雇用の場合]
無期雇用+研究費

[有期雇用の場合]
研究費のみ

今有期雇用の人は、無期雇用はもちろん有期雇用でも研究費がつくのでメリットはある。

今無期雇用の人は、有期雇用に応募する必要はもちろんないが、無期雇用に応募することで研究費が得られるメリットはある。

勤務地などの条件が合うのであれば、今、有期雇用の人はガンガン無期雇用に応募しよう。テニュアトラックに応募するメリットももちろんある。 

ちなみに平成28年度の倍率はこちら