2016年3月28日月曜日

ポスドクの雑用

ポスドクとして研究室に所属していると、教授やグループリーダーといった研究室の主宰者(PI)であるボスから、研究活動以外の様々な雑用を言いつけられます。

代表的なものが、学生の研究指導です。これを雑用というとはケシカラン!という人もいるかもしれませんが、本来、学生の指導は「教員」の仕事であり、ポスドクに課されるべきものではありません。教員は研究活動の他に学生の指導を担っているからこそ、ポスドクよりも職が安定しており、給料も良いのです。にもかかわらず、ポスドクに教員並みの学生指導を平気で要求するボスがいますので、気をつけなければいけません。

次に、どうでもいい研究発表です。ボスの中には、学会やその研究分野における自分の認知度やvisiblityを上げるために、大して価値のない研究発表会でもいいから出来る限り多くの回数、研究発表をしようとする人がおり、度々自分の代わりにポスドクに行かせて発表させることがあります。どうでもいい研究発表といえども、それなりに体裁を整える必要があるためにその準備にはかなりの時間を割かなければいけないことになります。

ちなみに上記の2つを平気でさせるようなボスかどうかというのは、研究室選びでも重要な指標になりますので、研究室に見学に行った際には研究室の人にそれとなく聞いてみると大変参考になります。「ボスはどんな人ですか」などと直接聞くよりも相手も答えやすいので、是非試してみてください。

なお、極端にひどいボスは、自分の発表用のスライドを用意させたり、自分の誕生日会の幹事をするように言ってきたりします。本当に悲しくなりますが、これらも実際に起こっていることです。 

2016年3月27日日曜日

海外ポスドクからの帰国は9割方、コネで決まる

海外でポスドクとして働き、帰国するときに最初に就く職は、9割方、コネで決まります。

私の知人で、海外でポスドクとして働いたのちに帰国した者が11名いますが、そのうち公募で採用されたポジションについたのはたった1名で、他は全員、コネでポジションが決まりました。コネで就いたポジションは、国立大学の准教授が1名、国立大学の講師が1名、私立大学の講師が2名、国立大学の助教が6名、私立大学の助教が2名で、全員が助教以上のポジションです。国立大学の准教授といえば平均年収が821万円国立大講師は749万円国立大助教は650万円で、こういったポジションはほとんどがコネで決まっています。

ちなみに公募で採用された一人は、10年間以上アメリカでポスドクをして、第一著者の論文を合計IF30以上書いて、某私立大学の助教になりました。

また、日本の30-35 歳のポスドク等の 18%、36-40 歳の 32%、41 歳以上の 40%は海外での勤務経験をもちますが、安定した職の獲得には至っていません(2011年日本学術会議)。つまり海外経験があるからといって安定した職につけるとは限りません。

海外のポスドクのポジションから日本国内のポジションを得る際にも、国内ポジションから得る場合と同様、最も強力な決定因子は、コネです。

2016年3月25日金曜日

海外ポスドクからの帰国とPI職

海外でポスドクとして働き、いい仕事をしても、自分の研究室を主宰する立場(principal investigator, PI)として帰国することは容易ではありません。

10年程前までは、海外でいい仕事をして第一著者として書いた論文が、CellやNature, Science(合わせてCNS)といった超一流雑誌に掲載されれば、それを実績として日本国内でPIとして採用されて帰国することができました。しかし最近ではそのようなケースは珍しくなっており、既存の研究室の准教授や講師、助教といったnon-PIポジションに収まることが増えてきました。

その原因として2つ考えられます。ひとつは、具体的な数字があるわけではなく業界内でよく言われていることですが、10年程前に比べ、海外でCNS論文を書いた日本人が増えたため、その実績の価値が低下してきている可能性です。もうひとつは、条件の良いポジションの公募が少なく、そういったいいポジションはほとんどがコネで決まってしまっていて、実績が評価されにくい状況になっている可能性です。実際、任期のないPIポジションの公募はほとんどありません。一方で任期のない教授職がいつの間にか同学内の准教授で穴埋されるのを度々目撃します。私の知り合いも9割くらいがコネでポジションを得て帰国しています

海外から帰国する時は、例えいい仕事をしたとしてもひとまずはnon-PIとして帰国して、その後じっくりコネを作ったりしてPIポジションに移行するのが現実的になってきています。

2016年3月17日木曜日

各国立大学「助教」の「平均年収」ランキング

各国立大学「助教」の平成26年度の平均年収(年間給与額)を大学間で比較し、ランキングしてみました。さらに、その平均年収と平均年齢の相関をとってみました。

まず、平均年収ランキングの第1位は!!!

「政策研究大学院大学」の「804万円」でした!

2位以下に65万円以上の差をつけて、ダントツです。

ちなみに全国平均は「650万円」でした。



さらにこれら各大学「助教」の平均年収と、各大学「助教」の平均年齢の相関を調べてみましたが、下図の通り、明確な相関は見られませんでした。


顕著な例として「平均年収 Top2」は、平均的な平均年齢である40.8歳付近に分布しています。

よって、国立大学間の「助教」の平均年収の差は、平均年齢の差では説明できない、と思われます。

関連リンク:
各国立大学「助教」の「最高年収」ランキング
各国立大学「助教」の「最低年収」ランキング


各国立大学「教授」の「平均年収」ランキング 
各国立大学「准教授」の「平均年収」ランキング 
各国立大学「講師」の「平均年収」ランキング 

データ元: 独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準一覧(平成26年度)

各国立大学「講師」の「平均年収」ランキング

各国立大学「講師」の平成26年度の平均年収(年間給与額)を大学間で比較し、ランキングしてみました。さらに、その平均年収と平均年齢の相関をとってみました。

まず、平均年収ランキングの第1位は!!!

「東京医科歯科大学」の「893万円」でした!


ちなみに全国平均は「749万円」でした。



さらにこれら各大学「講師」の平均年収と、各大学「講師」の平均年齢の相関を調べてみたところ、下図の通り、比較的クリアな相関がみられました。



よって国立大学間の「講師」の平均年収の差は、少なくとも部分的には平均年齢の差で説明できそうです。

関連リンク:
各国立大学「講師」の「最高年収」ランキング
各国立大学「講師」の「最低年収」ランキング


各国立大学「教授」の「平均年収」ランキング 
各国立大学「准教授」の「平均年収」ランキング 
各国立大学「助教」の「平均年収」ランキング 


データ元: 独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準一覧(平成26年度)

各国立大学「准教授」の「平均年収」ランキング

各国立大学「准教授」の平成26年度の平均年収(年間給与額)を大学間で比較し、ランキングしてみました。さらに、その平均年収と平均年齢の相関をとってみました。

まず、平均年収ランキングの第1位は!!!

「東京医科歯科大学」の「953万円」でした!


ちなみに全国平均は「821万円」でした。



さらにこれら各大学「准教授」の平均年収と、各大学「准教授」の平均年齢の相関を調べてみたところ、下図のように弱い相関がありそうです。



特に「平均年収 Top4」の平均年収の差は、年齢差で説明できるように見えます

関連リンク:
各国立大学「准教授」の「最高年収」ランキング
各国立大学「准教授」の「最低年収」ランキング

各国立大学「教授」の「平均年収」ランキング 
各国立大学「講師」の「平均年収」ランキング 
各国立大学「助教」の「平均年収」ランキング 


データ元: 独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準一覧(平成26年度)

各国立大学「教授」の「平均年収」ランキング

各国立大学「教授」の平成26年度の平均年収(年間給与額)を大学間で比較し、ランキングしてみました。さらに、その平均年収と平均年齢の相関をとってみました。

まず、平均年収ランキングの第1位は!!!

「東京医科歯科大学」の「1178万円」でした!


ちなみに全国平均は「1007万円」でした。


さらにこれら各大学「教授」の平均年収と、各大学「教授」の平均年齢の相関を調べてみましたが、下図の通り、明確な相関は見られませんでした。



顕著な例として「平均年収 Top5」は「最高齢 Top5」ではなく、平均的な平均年齢である56歳付近に集中しています。

よって、国立大学間の「教授」の平均年収の差は、平均年齢の差では説明できない、と思われます。
 
関連リンク:
各国立大学「教授」の「最高年収」ランキング

各国立大学「教授」の「最低年収」ランキング

各国立大学「准教授」の「平均年収」ランキング 
各国立大学「講師」の「平均年収」ランキング 
各国立大学「助教」の「平均年収」ランキング 


データ元: 独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準一覧(平成26年度)

異動や昇進には「推薦」が必要

ポスドクや助教の公募に応募する場合、通常は応募者を良く知る3名からの推薦書が必要です。
 普通はこれまで所属していた研究室のボスが推薦書を書きます。受け取る側としても、応募者がこれまで所属していた研究室のボスからの推薦書が最も重要であるようです。これまで所属していた研究室が2つ以下の場合は、直接のボス以外の人、例えば同じ研究室の准教授などに推薦書を書いてもらうことになります。

これは以前私が所属していた研究室のボスから聞いたことですが、たとえ応募者になんらかの問題があっても、日本人の推薦者は一般的に推薦書に悪いことを書きませんが、それでも行間に、問題があることが伝わるように工夫をするらしいです。
 従って、少なくとも、過去そして現在所属している研究室のボスとは良好な関係を築き、良い推薦書を書いてもらえるようにしておかないと、将来の就職活動に支障が生じてしまいます。

最低でも、悪くない推薦書を書いてもらえる程度には、ボスと仲良くしておくことが賢明です。

2016年3月16日水曜日

各国立大学「講師」の「最高年収」ランキング

各国立大学に所属する「講師」の平成26年度の年収(年間給与額)のうち、「最高年収」の額面を大学間で比較し、ランキングしてみました。

第1位は!!!

「東京医科歯科大学」の「1117万円」でした!




「教授」「准教授」「助教」で第1位だった佐賀大学の1076.9万円を抑えての第1位です。東京医科歯科大学が「講師」でギリギリ、佐賀大学の「最高年収4冠」を防いだ形になりました。


関連リンク:

各国立大学「准教授」の「最高年収」ランキング


各国立大学に所属する「准教授」の平成26年度の年収(年間給与額)のうち、「最高年収」の額面を大学間で比較し、ランキングしてみました。

第1位は!!!

「佐賀大学」の「1322万円」でした!

第2位の東大の1118万円を200万円以上引き離して、ダントツです。




ちなみに第1位の1300万円以上というのは、国立大「教授」の平均年収第1位の東京医科歯科大学1177.9万円を100万円以上上回っております(汗)。

2016年3月15日火曜日

各国立大学「助教」の「最高年収」ランキング

各国立大学に所属する「助教」の平成26年度年収(年間給与額)のうち、「最高年収」の額面を大学間で比較し、ランキングしてみました。

第1位は!!!

「佐賀大学」の「973.7万円」でした!



助教で900万円以上もらっている人なんているんですね。。
よくよく調べてみると、この佐賀大学の助教の人の年収973.7万円は、同じ佐賀大学の教授の平均年収961.8万円を上回っているという(汗)。。。

各国立大学「教授」の「最高年収」ランキング

各国立大学に所属する「教授」の平成26年度の年収(年間給与額)のうち、「最高年収」の額面を大学間で比較し、ランキングしてみました。

第1位は、東大や京大、阪大といった旧帝大を抑えて、な・ん・と!

「佐賀大学」の「1832万円」でした!

2016年3月11日金曜日

海外(欧米)ポスドクの年収(給与・給料)

国によって多少事情が異なるかと思いますが、ここでは私自身と知人らの経験を基に、欧米での現実を記載してみます。

欧米の国から、すなわちボス(のグラント(=研究資金))から給与を受けてポスドクとして働く場合、年収は手取りで2万5000ユーロ、3万ドルくらになので、もちろんその時の為替によって大きく変わりますが、日本円で約350万程度になります。日本のポスドクの年収から想定される手取りとほぼ同じかやや低いくらいです。

駐在員で来ている日本人が住むような高級住宅地に住むと大体赤字になります。特に家族連れで子持ちの場合は、安全性や日本人コミュニティーを重視して、「短期間だから」と割り切って貯金を切り崩しながらそういう高級住宅地に住む人が多いです。長期間滞在する人や単身や夫婦だけの若い世代は、勤務している大学や研究所に近い場所など、比較的安価な地域に住む人が多いです。

いずれにしても、特に家族連れで子持ちの場合、欧米にポスドクとして渡航中に貯金が大きく殖えることは稀で、とんとんか少し切り崩しながら暮らすのが一般的です。 

2016年3月6日日曜日

海外ポスドクの雇用の安定性

地域や国によって多少事情が異なる部分があると思いますが、ここではヨーロッパやアメリカでの事例をもとに紹介します。

海外ポスドクの雇用の安定性は、当たり前かもしれませんが、異動先の研究室のボスから給与を受けるか否か、で大きく異なります。海外留学をサポートする様々なフェローシップを受けるなどして、自分の給与を自分で調達できる場合、クビになることはほぼありません。一方、ボスから給与を受ける場合、期限の半年ほど前に突然クビを宣告されることが珍しくありません。ボスにとって「自分の給与を自分で調達できる」ポスドクは、タダで働いてくれているわけですから、多少成果が出てなくてもそれほど気にならない一方、給与を払わないといけないポスドクがそれ相応の成果を出していない場合、他のポスドクに切り替えようと考えるようです。実際に私が所属していた研究室でも、ボスから給与を受けているポスドクがクビになった直後に他のポスドクがやってくることがよくありました。
 日本と比較した場合、ボスから給与を受けているポスドクの雇用の安定性は、低い傾向にあります。日本では「使えない」ポスドクも、いろいろなプレッシャーを受けつつも通常は当初の予定通り3-5年間は続けられますが、欧米の、特にトップを走っているような研究室では、「使えない」ポスドクはバッサリとクビになります。

欧米のトップラボに行くのでしたら、フェローシップを取っていくことをオススメします。

2016年3月5日土曜日

ボス(教授やリーダー)からの圧力

多くの場合、ポスドクや特◯助教の雇用契約期間は1年間で、それを毎年繰り返すことで、3-5年間、同じ研究室で働きます。基本的にポスドクや特◯助教の雇用資金は外部資金であり、外部の評価により翌年度の資金額が変動することがあるため、翌年度の雇用が保証されない状況で働き始めることも珍しくありません。このような場合、ボス(教授やリーダー)から研究成果を早く出すことを強く求められることがあります。「年度末までに見込みのある結果を出さないと、来年度からの雇用がどうなるか分からない」と言われます。これは心理的には「脅し」であり、ポスドクや特◯助教には、何としても成果を出さなければならない、という精神的圧力がかかります。ボスによっては、実際は来年度の資金は問題無いにも関わらず、ポスドクや特◯助教にこのような圧力をかけることでより多くの成果を出させようと考える人もいるようです。

「雇用を盾に脅す」という最低なやり方ですが、そんなことをするボスに当たってしまったら仕方ありません。ポスドクや特◯助教はそれにも耐えていなかくては、ボスから推薦がもらえなくなり、次のポストが決まりにくくなってしまうのが現実です。

ポスドクや助教は責任著者になりにくい

多くの場合、ポスドクや助教は例えノーベル賞級の大発見をしてもノーベル賞はもらえません。もらえるのはボス(教授やリーダー)です。

通常、論文は複数名で執筆するものですが、著者の中で「責任著者 (corresponding author)」とされる著者がいます。基本的に、当該論文の評価は、責任著者に付与されます。例えば当該論文でノーベル賞につながる発見がなされた場合、ノーベル賞を受けるのは責任著者です。
 通常は、研究室のボスが責任著者になります。例え実際の実験をポスドクや助教がやっても、ポスドクや助教が責任著者になれることはほとんどありません。つまりポスドクや助教がいくら一生懸命実験をして大発見をしても、その主要な手柄は責任著者であるボスのものとなります。
 建前の理由は、文字通り「責任」です。万が一論文に不備があった場合、その責任はボスが負うべきであるという通念があります。しかし実際は現場で手を動かしたポスドクや助教も大きな責任を負うことになりますので、「責任のある人がcorresponding authorになる」というのは説得力のある理由ではありません。
 現実として当該論文の主要な評価は責任著者に付与されるのですから、その論文の根幹となる最も重要な貢献をした人が責任著者になるべきです。ポスドクや助教が当該研究を着想し、クリアな実験をデザインし、決定的な実験を実行しても、多くの場合、ボスが責任著者になり、全てを搾取します。

自分の貢献度に対して正当な評価を得たいのであれば、自分が本当に重要だと思う研究は、自分がボスになるまで温めておくのも一案です。

2016年3月2日水曜日

ポスドクをいつまで続けられるか

言うまでもなく人生のイベントの進み方は人それぞれですが、ここでは実例のある典型的なポスドクの人生の進行を例に考えてみます。

博士号を取得した時には27歳前後になっています。
ポスドク生活のスタートです。
これを機に、大学院生の時から付き合っていた彼女(彼)と結婚します。
新婚生活では共働き。
ポスドク3年目、30歳の時に、最初の子供ができます。
ボチボチな研究結果が出ますが、昇進するにはまだまだ成果が足りないのでポスドクを続けなければいけません。
小さな子供は夜泣きがひどくて、睡眠不足になりながら、研究を続けます。
家族が幸せそうで、何よりです。
ポスドク6年目、33歳の時に、二人目の子供ができます。

実はこの時点で、以下のいずれかがないと、ポスドクというポジションで生活していくのは大変厳しくなります。
  1. 特◯助教以外の助教」程度にはすぐになれる強いコネ
  2. CellかNatureかScienceのfirst authorの論文(もしくは数年以内に出る見込み)
  3. 妻(夫)が公務員や一流企業の社員など、収入と雇用が安定した職についている
  4. 財産がたんまりある

残念ながら、上記のいずれも手元にない場合、極めて不安定な身分であるポスドクを継続しながら、3歳と0歳の子供と妻(夫)を養っていくことは現実的ではありません。もちろん、強靭な精神と身体をもち、家族は貧しい生活でも文句を言わないのであれば、生きられるとは思います。しかし時間が経つにつれ、子供はどんどん大きくなるため支出は増え、企業などへの就職は難しくなっていきます。
 多くの人は、収入と雇用の安定した企業に就職することを考えます。ただし企業が積極的に採用してくれるのは、34歳までです。33歳で決断しないと間に合いません。

普通に結婚し、普通に子供ができた場合、「33歳のポスドク6年目」に何を持っているか。そこがひとつのリミットだと思います。