2016年3月6日日曜日

海外ポスドクの雇用の安定性

地域や国によって多少事情が異なる部分があると思いますが、ここではヨーロッパやアメリカでの事例をもとに紹介します。

海外ポスドクの雇用の安定性は、当たり前かもしれませんが、異動先の研究室のボスから給与を受けるか否か、で大きく異なります。海外留学をサポートする様々なフェローシップを受けるなどして、自分の給与を自分で調達できる場合、クビになることはほぼありません。一方、ボスから給与を受ける場合、期限の半年ほど前に突然クビを宣告されることが珍しくありません。ボスにとって「自分の給与を自分で調達できる」ポスドクは、タダで働いてくれているわけですから、多少成果が出てなくてもそれほど気にならない一方、給与を払わないといけないポスドクがそれ相応の成果を出していない場合、他のポスドクに切り替えようと考えるようです。実際に私が所属していた研究室でも、ボスから給与を受けているポスドクがクビになった直後に他のポスドクがやってくることがよくありました。
 日本と比較した場合、ボスから給与を受けているポスドクの雇用の安定性は、低い傾向にあります。日本では「使えない」ポスドクも、いろいろなプレッシャーを受けつつも通常は当初の予定通り3-5年間は続けられますが、欧米の、特にトップを走っているような研究室では、「使えない」ポスドクはバッサリとクビになります。

欧米のトップラボに行くのでしたら、フェローシップを取っていくことをオススメします。

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