2016年3月27日日曜日

海外ポスドクからの帰国は9割方、コネで決まる

海外でポスドクとして働き、帰国するときに最初に就く職は、9割方、コネで決まります。

私の知人で、海外でポスドクとして働いたのちに帰国した者が11名いますが、そのうち公募で採用されたポジションについたのはたった1名で、他は全員、コネでポジションが決まりました。コネで就いたポジションは、国立大学の准教授が1名、国立大学の講師が1名、私立大学の講師が2名、国立大学の助教が6名、私立大学の助教が2名で、全員が助教以上のポジションです。国立大学の准教授といえば平均年収が821万円国立大講師は749万円国立大助教は650万円で、こういったポジションはほとんどがコネで決まっています。

ちなみに公募で採用された一人は、10年間以上アメリカでポスドクをして、第一著者の論文を合計IF30以上書いて、某私立大学の助教になりました。

また、日本の30-35 歳のポスドク等の 18%、36-40 歳の 32%、41 歳以上の 40%は海外での勤務経験をもちますが、安定した職の獲得には至っていません(2011年日本学術会議)。つまり海外経験があるからといって安定した職につけるとは限りません。

海外のポスドクのポジションから日本国内のポジションを得る際にも、国内ポジションから得る場合と同様、最も強力な決定因子は、コネです。

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