ポスドク問題とは、ポスドクから昇進できずに中年になってもポスドクを続けざるを得ない人が溢れている社会問題のことです。
数十年前までは、日本ではポスドクというポジションは一般的ではありませんでした。大学院で博士号を取得後、いきなり雇用期限のない大学教員などになるのが当たり前でした。しかし制度の欧米化に伴い、博士号取得者と雇用期限のない大学教員などの間にポスドクというポジションが導入されました。さらに1996年から2000年まで、「ポストドクター(=ポスドク)等一万人支援計画」という施策が行われ、ポスドクが大量に生み出されました。一方、雇用期限のない大学教員などのポジションの数はほとんど変わりませんでした。結果として、雇用期限のない大学教員などに昇進できないポスドクがどんどんと増えてしまったわけです。
最近は日本国内で雇用期限のない大学教員などのポジションにつくのを諦め、海外で類似のポジションについたり、企業などに就職する中年ポスドクが増えています。また、こういった中年ポスドクの厳しい状況を鑑み、大学院で博士号を取得後、ポスドクにならずにすぐに企業に就職する若手も増えています。
「ポストドクター(=ポスドク)等一万人支援計画」に煽られて博士号を取得した人たち、およびその後を追った人たちの多くは、今35-40歳前後の中年ポスドクとして溢れています。彼らの雇用条件は本当に厳しいものです。これが、ポスドク問題です。
「ポストドクター(=ポスドク)等一万人支援計画」に煽られて博士号を取得した人たち、およびその後を追った人たちの多くは、今35-40歳前後の中年ポスドクとして溢れています。彼らの雇用条件は本当に厳しいものです。これが、ポスドク問題です。
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