2016年2月16日火曜日

「ポスドク」とは (意味と概要)

ポスドクとは、大学院で博士号を取得したのちに、大学や非営利の研究所で有期契約の研究職に就いている者や、その職自体を指す語です。英語圏のpostdocの日本語訳で、博士研究員とも呼ばれます。

ポスドクの雇用条件はかなり多様です。
 当該職が正規のこともあれば非正規のこともあります。
 給与も理系の場合年収で400万から600万程度と、かなり幅があります。

また、昨今の研究職の多様化により、ポスドクと類似職との境界が曖昧になってきています。
 例えば特任教員や特命教員、テニュアトラック教員などは、「教員」という職名が付いていますが、ポスドク同様、有期契約の職で、実質的にポスドクです。テニュアトラック教員については、契約期間終了時に審査があり、それに通れば契約を延長できたり、期間の定めのない職に移行できることもありますが、少なくとも有期契約中は実質的にポスドクです。
 また、「特任」や「特命」がついていない、正規の教員職(単に助教、講師、准教授、教授など)でも、有期契約の職が増えてきています。3年契約の正規の国立大学医学部教授もいます。

従って、ポスドクとは「博士号取得者」「有期雇用」「研究職」で特徴付けられる、と言っていいでしょうが、実質的にはほぼ同じ条件の大学教員職もあるため、それらとの境界は曖昧です。 

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