国立大学教員と高専教員の平成26年度の平均年収(年間給与額)を役職別に比較したところ、全ての役職において、大学教員の方が高専教員よりも年収が高いことが分かりました。
同様に、国立大学教員と高専教員の平成26年度の平均年齢を役職別に比較したところ、全ての役職において、大学教員の方が高専教員よりも年齢が高いことが分かりました。
これらのことから、国立大学教員の平均年収が高専教員より高いのは、平均年齢が高いからかもしれない、という疑問が湧いてきました。
そこで、年齢差を考慮した状態で年収を比較することにしました。
具体的には、
「各役職の教員の平均年収を、同じ役職の国立大学教員の平均年収で割った値」
を
「各役職の教員の平均年齢を、同じ役職の国立大学教員の平均年齢で割った値」
で割りました。
こうすると、国立大学教員については、どの役職もその値は全て「1」になります。
それに対して、例えば高専教員の平均年収が国立大学教員の0.8倍で、平均年齢も0.8倍の場合、その値は「1」になります。この場合は、国立大学教員も高専教員も、同じ年齢では同じ年収だ、と解釈できます。
また、例えば高専教員の平均年収が国立大学教員の0.8倍で、平均年齢が0.6倍の場合、その値は「1.33」になります。この場合は、同じ年齢では高専教員の方が年収が高い、と解釈できます。
さて、以下が結果です。
「同一年齢で比較した場合、どの役職でも、高専教員の平均年収は国立大学教員の9割程度」
であることが分かります。
かなりすっきりした結果ですね。
データ元: 独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準一覧(平成26年度)
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